料理のことを持ち出すと中国人はきっと夸らしげにこう言うでしょう。「そりゃ当然中华料理でしょう!」

 たしかに、远く数千年前には、我が先祖は『斉民要术』『玄宴春秋』『食珍录』などの书物のなかで、料理の材料、调理方法そして食物の薬効に至るまでを详细に记载しました。

 これに比べて日本料理からは、平静さや优雅さ、平安が伝わってきます。日本料理のどの宴席の、どの皿、椀、钵を见ても、その独特で珍しい「美」「雅」「静」を感じることが出来ます。思うに、ほとんどの中国人は、初めて日本料理を味わった时、私と同じように深い感动を覚えるのではないでしょうか?

 以前、一人の日本人が真剣な様子で私にこう话したのを覚えています。「日本料理というものは、半分は见るもので、后の半分が食べるためのものだ」私もこの意见に賛成で。

 料理を味わう者は、皿、椀、钵に盛られた料理の中から日本料理の「美」「雅」「静」を感じ、日本の伝统思想を深く理解することが出来るでしょう。

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